米国の国債100%の東証上場の投資信託(ETF)について検討してみる

債券

米国債券の投資商品はたくさんあって何を選んでいいか困ってしまいますよね。米国ETFだとAGGやBND,TLTなどが有名なところでしょうか?

AGGとBNDは、米国の国債が約50%で、その他に米国政府住宅ローン担保が20%といったように米国の中でも幅広い投資先になっています。また、残存期間も1~20年以上と様々で、信用格付けも様々です。

一方で、TLTは米国の国債100%で残存期間も20年超という特徴があったります。

今回は、米国の国債100%の東証上場ETFを残存期間別に見てみようと思います。

債券の残存期間ごとの特徴

・残存期間が長いほど、利率が高い

→理由は、償還までの期間が長い分、価格変動や流動性のリスクにさらされる期間が長いため、その代償として投資家がプレミアムを求めるためで

・残存期間が長いほど金利変動の債券価格への影響が大きい

画像引用:三井住友銀行 

債券の信用格付け

債券の信用格付けは、上からAAA→AA→A→BBB→BB→B→CCC→CC→C→Dの順で信用度が高いです。

BBBまでは投資適格で、BB以下は投機的格付けと言われます。

一般的に格付けが高い債券ほど新y法リスクが小さく、利回りは低くなり、格付けの低いほど信用リスクが大きく、利回りが高くなります。

米国債券は、2025年3月26日時点でAA+(S&P)/Aaa(Moody’s)の格付けになっています。S&PとMoodysはアメリカの民間の格付け機関です。

iシェアーズ米国債20年超(2255) 

iシェアーズ米国債20年超(2255)は、FTSE米国債20年超セレクトインデックスをベンチマークとしています。ジャンルとしては、長期国債にあたります。

2025年3月26日時点で株価205.3円、分配金利回り3.04%、信託報酬率0.154%です。

構成は米国国債100%、平均残存年数は26年、信用格付けはAAです。

米国債券20年超ETFのTLTとほぼほぼ同じ商品と考えていいですね。

iシェアーズ・コア米国債7-10年ETF(1656)

iシェアーズ・コア米国債7-10年ETF(1656)は、『 シティ米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース) 』をベンチマークとしています。ジャンルとしては、中期国債にあたります。

2025年3月26日時点で株価297.9円、分配金利回り3.42%、信託報酬率0.154%です。

構成は、米国国債100%、平均残存期間8年、信用格付けは、AAです。

MAXIS米国国債7-10年上場投信も同じ米国国債で残存期間7-10年に投資をしているので、ほぼ同じ商品ですね。現在は、MAXIS米国国債7-10年上場投信の方が信託報酬率が0.132%と少し安いです。こちらは、S&P米国債7-10年指数をベンチマークとしています。

iシェアーズ米国債1-3年(2620)

iシェアーズ米国債1-3年(2620)は、FTSE米国債1-3年セレクト・インデックスをベンチマークとしています。ジャンルとしては短・中期国債にあたります。

2025年3月26日時点で株価347.9円、分配金利回り2.64%、信託報酬率0.154%です。

構成は、米国国債100%、平均残存期間1.8年、信用格付けAAです。

MAXIS 米国国債1-3年上場投信も同様の東証ETFです。こちらの信託報酬は、0.132%と少し安いです。こちらは、ICE米国債1-3年指数をベンチマークとしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました