5種類のFIRE。それぞれのメリット・デメリット徹底解説

FIRE

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった略称で和訳すると、「経済的自立と早期退職」です。

FIREには、おおまかに5種類あり、

Fat FIRE(ファットFIRE)⇒十分な資産収入

Side FIRE(サイドFIRE)⇒資産収入と、主にフリーランスで労働収入を得る

Lean FIRE(リーンFIRE)⇒最低限の生活費を資産収入のみでまかなう

Coast FIRE(コーストFIRE)⇒退職後生活するための資産だけ作る

Barista FIRE(バリスタFIRE)⇒非正規雇用のアルバイトの労働収入と資産収入

5種類の中でおすすめは、サイドFIREです。

理由は、FIRE達成まで短期間で達成でき、FIRE後も労働収入があるため、安定するからです。

5種類のFIREを解説します。

Fat FIRE(ファットファイア)

Fat FIREは、十分な資産収入を得ます。

数億円の資産を築いて、数百~数千万/年の資産収入のみで裕福に暮らせるレベルです。

FIREの中で最も裕福なFIREです。和訳すると、太ったFIREです。

Fat FIREできる人は、ビジネスを成功させたり、莫大な資産を相続する方です。一般的なサラリーマンでは、まず、不可能です。

Side FIRE(サイドファイア)

Side FIREは、資産収入と労働収入(主にフリーランス)を得ます。

資産収入と労働収入の二つを得る最もバランスの取れたFIREと言えます。

Side FIRE(サイドファイア)のメリット

①5W1Hをすべて自分で決められる

いつ?どこで?誰が?何を?なぜ?どのように?が全て自分で決められます。

会社で働く中で選べるのは、いったい何個あるでしょうか?

9時にオフィスに行って、私は、経費処理を月末なのでExcelを使って行う」

これで、何も選べませんでしたね。。。

Side FIREでは、時間・場所・内容・理由・方法がすべて自由です。

誰が?の部分も、他人に仕事をまかせる自由もあります。

②収入を分散できる

収入を資産収入と労働収入に分散できるSide FIREは安定感が高いです。

「卵はひとつの籠に盛るな」と株の金言にあるように、株は分散をするのが一般的ですが、収入も分散させると収入が安定します。

1つではなく、2,3つあればより分散性が増しますね。私もそれを目指しています。

③Fat FIREに移行できる可能性がある

Side FIREは、たくさんお金を稼げる可能性があります。

フリーランス(個人事業主)で収入を得ることは、世に与えた価値と直結して対価(お金)を得られるので、制限のない青天井です。

サラリーマンの給料のように安定はしていませんが、たくさんお金を得られる可能性があります。また、その逆もしかりです。

たくさんお金を得ることができれば、Fat FIREに移行できる可能性があります。

Side FIRE(サイドファイア)のデメリット

すべてメリットに相対します。

①5W1Hをすべて自分で決めなければなりません。

自分で決断をしたことは、自分に責任が返ってきます。誰かのせいにすることはできません。

②収入が安定しません。

サラリーマンのように、毎月一定額入ってきませんので、いくら頑張っても1円も稼げないこともザラにあります。ただ、そのために資産収入という保険があります。

Barista FIRE(バリスタFIRE)

Barista FIREは、非正規雇用のアルバイトの労働収入と資産収入を得ます。

Side FIREがフリーランスだったのに対して、アルバイトなど会社に雇用されて労働収入を得ます。

早期退職した人々の一部がパートタイムとしてコーヒーショップで働いたことを理由に、「バリスタFIRE」と呼ばれるようになったようです。

Barista FIRE(バリスタFIRE)のメリット

①正規雇用よりも自由な時間が圧倒的に増える

会社で働くことが嫌な理由は、拘束時間が長いことです。断言できます。

平日は、朝7時に家を出て、会社で張り詰めた空気で仕事して上司に怒られて、夜8時に帰ってくる。土曜日は平日の疲れであまり動けず、日曜日は明日仕事で憂鬱。。。

私は、この無限ループで頭がおかしくなりました。

私のおすすめは、週3日働いて週4日休みです。休みが多いのは最高じゃないですか?

②適度に人との接点を維持できる

FIREの大きな問題になるのが、人との接点がなくなってしまうことです。Barista FIREは、会社組織で働くので、人とのコミュニケーションが取れます。

今まで会社では、何人もの人とコミュニケーションしていたのに、それが、急になくなって鬱っぽくなる人も多いです。私も少しそうなりました。

人間は、太古の昔から人とコミュニケーションを取ることで、危機を回避して生きてきたので、それがなくなることは本能的に受け付けないケースが多いのでしょう。

短時間であれば、たとえ苦手な人でも我慢できたりしますよね。

社会保険に加入できる

会社の社会保険(雇用保険・医療保険・年金保険・介護保険・労災保険)に加入できます。

Lean FIRE(リーンFIRE)

Lean FIREは、最低限の生活費を資産収入のみから得ます。

Fat FIREが裕福だったのに対して、Lean FIREは生活費が年100万円台で質素に生活するイメージです。

Lean FIRE(リーンFIRE)のメリット

生活費をできるだけ小さくしているので、少ない資産でFIREが可能です。

イメージとしては、アッパーマス層と言われる3000万~5000万円の資産を築きます。

これを、利回り4% 120万円~200万円/年で暮らすイメージです。月にすると10万円~16.6万円です。

独身であれば、暮らせなくはないですね。

Lean FIRE(リーンFIRE)デメリット

住まいや家電など生活にかかる部分や趣味にお金をかけられません。人によっては快適な暮らしができないかもしれません。

私は、Side FIREを目指していますが、今はLean FIREの部類に入ります。

Coast FIRE(コーストFIRE)

退職後生活できるための資産を作ります。それ以外の稼いだお金はすべて使います。

退職後の資産は、今後のインフレ等を考慮するといくら必要かわかりませんが、一般的な2000万円とします。

65歳までの運用で利回り4%とすると、30歳で500万円、40歳で750万円の資産を築いておくイメージです。

Coast FIRE(コーストFIRE)のメリット

Coast FIREは、稼いだお金は今を楽しむことや生活を豊かにすることに使うFIREです。

ただその前に、退職後の資産だけは、築き上げます。

これまでに紹介したFIREは、お金を趣味などに使うことを少なからず我慢して、資産を築き上げていきます。そうすると、とても大事な今を楽しむことを忘れてしまいがちです。

Coast FIRE(コーストFIRE)のデメリット

Coast FIREは、労働を定年65歳まですることを前提としています。

FIREの提唱する、経済的自立をすることができないので、すこし矛盾をしていますね。

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