宝くじは買うな!その500円は250円にしかならない!期待値で投資は考えよう!

お金の雑学

宝くじで数億円当てれば、家も車も海外旅行もだいたいのもの手に入りますよね?

一攫千金!夢とロマンがありますよね?

ただ期待値という角度で見ると、宝くじは、買った額の半分になってしまいます。

当選者の発表があるまでのちょっとしたドキドキを買うためならまだしも、

一攫千金を狙って、大枚をはたいて宝くじを買うことは買った金額の半分をドブに捨てることになります。

お金を投資するなら期待値の高いものを選びたいですよね。

期待値に加えて、リスクを考えて、2つのバランスをしっかりとることが大切かと思います。

期待値とは

期待値とは、確率的に得られる値の平均値のことです。

例えば、サイコロを振った時の期待値は、3.5になります。

どのような計算方法になるかというと

不正でもしない限り、サイコロの目の数1~6まで6個あり、どの目も1/6の確率で出ます。

1~6のサイコロの目の数に1/6を掛けた合計が期待値になります。

つまり、1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6=3.5です。

スゴロクゲームをやると、ゴールしたころには、平均すると1振りで3.5ずつ進んだことになる確率が高いです。これを期待値と言います。

500円で買った宝くじは、期待値では250円しか返ってきません。

では、宝くじの場合はどうでしょう?

宝くじはサイコロのように確率を同じにはしていません。1等~7等までそれぞれ異なった確率を割り振っています。

価格1枚500円の販売枚数1200万枚の過去に実際あった宝くじの概要です。

数学的に言うと、500円で買った宝くじは、期待値を計算すると半分の250円しか返ってきません。

等級当選金本数確率(%)期待値
(当選金×確率)
1等¥200,000,00050.0000417¥83.4
1等の前後賞¥2,000,000100.0000833¥1.7
1等の組違い賞¥100,0005950.0049583¥5.0
2等¥10,000,000120.0001000¥10.0
3等¥1,000,0001200.0010000¥10.0
4等¥100,0002,4000.0200000¥20.0
5等¥10,00024,0000.2000000¥20.0
6等¥5,000120,0001.0000000¥50.0
7等¥5001,200,00010.0000000¥50.0
期待値合計⇒¥250.0

宝くじの可能性効果にだまされるな

表を見ると

1等の2億円は、5本あるし、1等の組違い賞の10万円は595本もあります。5等の1万円は、2万4千本もあります。

2億円が当たる可能性は限りなく0に近いのに、ひょっとしたら当たるかもしれないと心のどこかで思ってしまいがちです。

これは、0%をわずかに上回る程度の確率なのに、実際に起こる確率よりも高く感じてしまう人の心理傾向を利用しています。心理学では、これを可能性効果と言います。

例えば、大きな飛行機事故が起きた際に、なんとなく飛行機を避けたりしますよね。一方で、車の死亡事故率の方が高いのに、車には日常的に乗ったります。

車の死亡事故率は約300人に1人の確率。飛行機事故の死亡率は、約20万に1人の確率だそうです。

目玉の2億円の期待値は、最も高く設定してあります。そして、当たりやすい6・7等の期待値も高く設定しています。

このことで、実際の確率よりも心理的に当たりそうだという気持ちにさせて、夢の2億円を狙いつつ、少額なら当たりそうという錯覚を植え付けることで、宝くじ購入につなげているのだと思います。

賭けるなら期待値の高いものに!

宝くじのような期待値が低いものに賭け続けていたら、どんどん資産が減っていってしまいます。

誰でもできて期待値の高いものは、株式投資でしょう。

全米株のVTIであれば、直近15年の平均リターンは、13.3%です。ただし、リスクも高いので、95%の確率でー20%~+43%ぐらいブレます。

ただ、平均したら10%のリターンがあるので、長期分散で投資をすることで、サイコロと同じように平均に落ち着いていくと信じて、私は株式投資を続けます。

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