全米REIT・全世界REIT・日本REITのリターンとリスクについて

私は、資産の分散のために株式100%から少しずつREITを加えていっています。

株式とREITとのアセットの違いによるリターンとリスクの比較およびアメリカ・全世界・日本の3つの地域による違いをまとめましたので、良かったら読んでいただけると嬉しいです。

全米REITのリターン 1971年から2020年11月まで

このグラフは、アメリカのREITの1971年から2020年11月までのグラフです。オールREIT指数のリターンは、9.8%/年で、S&P500の11.2%/年に追随しています。

オールREIT指数(FTSE NAREIT All REITs Index)は、全米不動産を対象としたインデックスです。米FTSE社、NAREIT(National Association of Real Estate Investment Trusts:全米不動産投資信託協会)が提供する外国不動産インデックス(米国不動産指数)です。

不動産を保有・管理する事業体を含むエクイティREITのリターンは、11.7%/年を実現し、S&P500を0.5%上回っています。

引用:株式投資第6版 長期投資で成功するための完全ガイド ジェレミーシーゲル

REITは株よりリスクが高い傾向

全世界REITとオルカンの比較

私は、NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 (2515)に投資しています。S&P 先進国REIT指数 (除く日本)をベンチマークとしています。東証で買えます。

この商品の投資国の比率は、アメリカ77%、オーストラリア7%、イギリス4.8%、シンガポール3.1%、フランス1.9%・・・となっています。

このベンチマークの直近30年の平均リターンは10.4%/年・平均リスクは20%/年です。

みんな大好きeMAXIS Slimオールカントリーの30年平均リターンは、8.3%/年で平均リスクは、15.4%/年ですので、比べると全世界REITは、平均リターンは高いが、その分リスクも高くなっています。

実際のリスクの事例として、2007年から2009年にかけてのリーマンショックの際にREIT指数は、74.5%下落したのに対してS&P500は57.7%の下落でした。リーマンショックの時は、住宅購入用のサブプライムローンの不良債権化が原因なので、不動産に特にダメージが大きかったのではないかと思うので一概には言えないとは思いました。

日本REITとオルカンの比較

私は、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 (1343)にも投資しています。東証REIT指数 (配当込み)をベンチマークとしています。東証で買えます。

このベンチマークの20年平均リターンは、5.2%/年で平均リスクは17.5%/年です。

オルカンと比べると日本REITは平均リターンが低く、平均リスクも高いです。

TOPIXと比較するとどうでしょうか?

TOPIX(配当込み)の直近20年の平均リターンは6.4%/年で平均リスクは16.8%/年になるので、日本の場合は、TOPIXの方がリターンが高くリスクも低いということになりました。ただ、データを取る期間を30年に伸ばすとTOPIXの平均リターンは、4%に下がってしまいます。平均リスクは同じです。

アメリカも海外も日本もリスクは株よりREITの方が高いということは言えそうです。リターンは対象地域内では、株に対して±2%程度のリターンと言ったとことでしょうか。

私は、REITはサテライト投資として、全体の20~30%にしていこうと思っています。現在は、まだ全体の5%程度なので、NISA枠で買い増していこうと思っています。過去のリターンから見て、海外REIT10~20%、日本5~15%程度にしていこうかなと思っています。

引用データ:マイインデックス https://myindex.jp/

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